以下は文部科学省に送信したものです。書式は、文部科学省の指定したものに準拠しています。

2018年07月31日

文部科学省入試ミス対応窓口
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2

担当者各位

1 大学名
　立教大学

2 学部・学科等名
　全学部

3 入試方法区分
　全学部日程[３教科方式]

4 試験実施年月日
　2017年02月06日

5 試験教科・科目
　政治・経済

6 ミスであると考える問題
　第１問の９のii

7 ミスであると考える根拠等
【設問】
　日本が批准した人権関係条約を、次のa～dから１つ選び、その記号をマークせよ。
a.移住労働者等権利保護条約
b.拷問等禁止条約
c.ジェノサイド条約
d.死刑廃止条約

【選択肢の検討】
a.移住労働者等権利保護条約
　日本は未署名→したがって、当然のことながら、日本は批准していない。
b.拷問等禁止条約
　日本は1999年加入→批准ではなく加入であるため、日本は批准していない。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/gomon/index.html
c.ジェノサイド条約
　日本は未署名→したがって、当然のことながら、日本は批准していない。
d.死刑廃止条約
　日本は未署名→したがって、当然のことながら、日本は批准していない。

【問題点】
　条約の締結から発効までの過程で、「批准」・「加入」等の複数の手続きが存在しており、署名を前提とし憲法の規定上必ず天皇の認証が必要となる「批准」と署名を前提とせず天皇の認証を必ずしも必要としない「加入」は全く異なる手続きとなっているため、本設問においては、正解は存在しないこととなります。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/pdfs/tpp03_03.pdf

【結論】
　以上のように本設問には正解は存在しないことになりますが、合否判定においてどのように処理されたのでしょうか。WEBを検索してみたのですが、出題ミスがあったという情報は得られず、対応も示されていないようです。

大学の公式見解

【2017年度一般入試】終了した入学試験に関するお知らせ
http://www.rikkyo.ac.jp/admissions/news/2018/mknpps000000mgrq.html

リリース文
http://www.rikkyo.ac.jp/admissions/news/2018/mknpps000000mgrq-att/mknpps000000mgz3.pdf

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